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肌老化の新原因 [美容について]



お肌のシミ・シワ・たるみ・くすみ等々、肌の老化は活性酸素による「酸化」が原因ということはよく知られていることですね。

しかし最近、肌老化や体の老化を促進させてしまうという新たな原因、「糖化(グリケーション)」が大きなニュースになっています。医療界では「酸化」よりも「糖化」が美容と健康の大敵とまでいわれているようです。

そこで今回は「糖化」と予防対策の「抗糖化」についてお伝えしたいと思います。
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私たち人間は、炭水化物などの糖質を分解することによって主なエネルギー源としているため、加齢に伴うグルコース(単糖)とタンパク質の反応(糖化)の影響を避けることができません。

タンパク質が糖化されると、体の中に老廃物「AGEs(※解説)」が生成、蓄積されていき、AGEsは体内の血糖値(グルコース濃度)およびグルコースとタンパク質との共存時間によって生成量が決まってしまいます。健康な人の血糖値は通常100~140mg/dLですが、糖尿病になると血糖値が200mg/dL以上になる時間が長くなるため、蓄積するAGEs量も健康な人に比べて顕著に多くなります。そのため糖尿病患者の肌の弾力は低下してしまうのです。健常な方でも皮膚が糖化してきますと、皮膚色調のくすみやコラーゲン低下による、はり、弾力性が低下してきます。

また、加齢や糖尿病によって皮膚コラーゲンのプロテアーゼ(ペプシン)分解性が低下してしまうので、糖化や酸化されたタンパク質はプロテアーゼによって分解されにくくなって、結果的に皮膚のターンオーバー時間が遅くなるということです。

この糖化反応やAGEsの生成は肌や体の老化だけでなく、メタボリックにも関与していると考えられています。甘い物を食べ過ぎると太るというのは、このことを指すのかも知れません。
これらをまとめますと、血糖値の高さは糖尿病だけではなく、体中の老化を加速させてしまうということです。その原因は食生活にあるのは当然ですね。
炭水化物の摂り過ぎや、ジュースやアルコールなどの糖の吸収率が早いものは、みるみる血糖値を上昇させる原因となります。その過剰な血糖値が糖化反応を起こし、体中の老廃物を増やしてしまうのです。

では、糖化を防ぐ「抗糖化」対策には何を心がけたらよいのでしょうか。
血糖値を上げる原因とされるホルモンはたくさんあるのですが、血糖値を下げるホルモンはなぜかインスリンしかありません。

いまのところは食生活を見直すことが基本でしょう。これから研究が進むものと思われますし、大手化粧品会社も糖化に関連した化粧品について、開発を進めているようです。最近、抗加齢学会でどくだみが糖化を防ぐという発表がありました。どくだみ茶、簡単に飲めますので、気になる方、お試しください。

※解説
AGEs:advanced glycation endprpducts 糖化最終産物
糖化反応による生成物の総称であり、一定の構造を示す化合物ではありません。
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